2015年03月26日

フェアプレイ

 スポーツは勝つということと魅せるという両面があります。報酬の額は競技の種類によるので、プロだから稼ぐというものでもありません。勝つことと魅せることのどちらが大切なのかは難しい問題です。
 入場料を払う観客は、勝ちを見たいのでしょうか魅せられたいのでしょうか。アマチュアの最大の祭典としてオリンピックがありますが、どうしてもメダルの価値がひとつの尺度となっていまそす。

 さて、野球での敬遠はフェアでは無いのでしょうか。かつて、高校野球で4打席連続敬遠が物議を醸しました。しかし、高校野球とは言え、いや高校野球であるがゆえに、その結果は莫大な経済効果をもたらします。実際に、敬遠された高校生はプロ野球で活躍し、メジャーリーグに渡り結果を残します。しかし、その高校はその試合に破れ、トーナメント制であるがゆえにその先の試合には出れません。

 試合に勝って勝負に負けたという言葉がこれほど当てはまることはない投手の方は大学に進みます。その10年位前、その大学の体育の実技でソフトボールが行われていました。教授は学生たちに真剣にやらせるために負けたチームはグランド10周なんてことを言います。ただ、最後ははみんなよく汗をかいているようだからこれでよしとしようなんていことになります。

 さて、ある試合1アウトで三塁打が出ました。大学の体育の実技ですから、高校まで野球部だったなんていう学生はたくさんいて、強打者が続きます。ここでなんと、守備側のチームは二者を連続敬遠します。ここで次のバッターは鋭いレフトライナーを放ちますが、タッチアップした3塁ランナーをホームで仕留めます。まさにお祭り騒ぎでした。教授はと言えば苦笑いです。私はこのとき、真剣にやるというのはこういうことだと思いました。真剣な姿には清々しさや美しさがあります。プロ野球のホームラン記録を見に来た観客が、連続敬遠に落胆する様子とは違います。

 合法ドラッグを脱法ドラッグと言い換えるようになりましたが、脱税であれば違法なので、危険ドラッグよりも犯罪の意味合いが強いと私は思っていました。野球というゲームの中で敬遠という措置にいささかも違法性はないと私は考えます。これをルールで取り締まれば、今度はビーンボールによって打たれることを避けるかもしれません。これは相手に怪我をさせる危険性があるという点でフェアではありません。私はスポーツマンではなく法律家であるので、ルールに則った戦術を卑怯だと批判することがむしろ卑怯だと思います。そういう戦術をしかけられてもタイトルが取れるだけ打っていなかった自分がいたらない。こういう発言こそまさにフェアプレイです。

あろはぽこ
posted by 事務長 at 14:14| Comment(0) | 日記
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